2015年にベオグラードで開催された「2+2」展にミラン・トゥーツォヴィッチは何点もの油絵の大作を並べたが、開催初日の朝に、さらに3点の作品を運び込んだ。
「今完成したんだよ」
と言いながら展示作業を始めた。それは平面の絵画ではなく、木の箱の両面に肖像画を描いたものだった。詩人のマヤコフスキーは判ったが、あとの二人は誰だかわからなかった。後で聞いたのだが、オシップ・ブリークと妻のリーリャ・ブリークとのことだったが、どんな人だか全くわからなかった。ただ、この3人は「三角関係」だったということを教えてもらった。