1月16日(火)
藤田英子さんが来廊。入って来るなり
「私、バツイチになる前に未亡人になっちゃった」
と話し始める。英子さんはブレーメンに住んでいるが、ときどき日本の実家にやってくる。彼女の旦那さんはドイツ人だが、腎臓とそれと肝臓も壊してしまった。どうもお酒の飲みすぎだったようである。昨年11月に亡くなったそうだ。
ウテさんからの預かり物を渡される。オットー・モーダ—ゾーンの薄い作品集である。オットーはパウラ・モーダ—ゾーン=ベッカーの夫である。パウラは有名だが、オットーはその陰に隠れてしまいがちだが、ウテさんのオットー評はかなり高い。作品集といっても油絵ではなく、デッサンのみのカタログだが、これだけでオットーの実力はかなりのものだということがわかる。オットーのDVDももらう。これはそのうちに見てみよう。